日本の老舗タンナーにお願いしてTHE SOLEの為だけに特別に作ってもらったオイルドアニリン仕上げのコードバンです。
一般的に顔料仕上げが多いコードバンですが、アニリン染料で仕上げることで透明感のある色合いを実現しています。さらに、通常は行わない大量のオイルを含ませる仕上げを行っているため、しっとりと柔らかな風合いが生まれます。
日本のタンナーが本当に丁寧で綺麗に仕上げてくれたスペシャルなコードバンを使用して最高のベルトを作りました。
コードバンのベルトは多くの場合、メガネコードバンと呼ばれる馬の左右両尻革が繋がった1枚革で作られたものが多いですが、メガネコードバンは形状の特性上、臀部の真ん中の部分はコードバン層がほとんど無いため、1枚革で作ったベルトは使用していくうちに真ん中の部分を使用した箇所が早く劣化してしまうことが多いです。そんな一般的なコードバンベルトの弱点を克服するため今回、コードバン層をしっかりと持った最高の部分を贅沢に3枚継ぎで使用した品質の高い、最高のコードバンベルトを作成しました。
革だけでなくバックルも拘って作成しました。市場にあるベルトの多くは既製品の鋳造で作られたバックルを使うことが多いですが、今回はゼロからデザインを起こし、特別注文で熟練の職人が1つずつ金属の塊から削り出して作成しました。そうすることでバックル自体の硬度が高くなり、細身ながらもシャープで重厚な雰囲気になります。
表面の仕上げはヘアライン仕上げで裏面は鏡面仕上げと、表面の美しさと手に触れた時の見事な金属の質感を楽しめるバックルです。
拘りぬいた日本の職人の技術が詰まった最高のコードバンベルトが誕生しました。
※バックルのピン先から真ん中の穴(5つ穴のうち3つ目)までがそれぞれのサイズとなっております。
(サイズ85の場合、85cm)
スピラーレ代表 神藤光太郎氏コメント
理想のコードバンベルトとはどういったものだろうか?という地点から考えてスタートしたベルトです。THE SOLEを代表する他のベルトアイテムと同じく、やはり革のクオリティとバックルに非常に拘って作りました。
当初、理想とした素材はしっとりとして革の表面が整っていて、透明感のある色を持つコードバンだったのですが、海外の革や国内の革を探せど探せど見つかりませんでした。
そうした理由から、今回は日本のタンナーさんにTHE SOLEの為に特別に作成してもらいました。理想の革に近づけるために通常はあまり使用しないアニリン染料で仕上げていただいたおかげで、理想の透き通るような透明感と奥行きのあるコードバンが生まれました。
素材に負けないようにバックルもTHESOLE定番の真鍮削り出しを採用。熟練の職人の手によるコードバンベルトのために作った別注尾錠です。
カーブをうまく組み合わせた拘りの美しいラインが魅力です。
美しくしなやかなコードバンとバックルの存在感がマッチした最高のコードバンベルトが完成しました。