どこか「和」を感じさせる山内を代表するアイテムの一つ「シャツ」。
定番的かつ継続的にリリースされるシャツですが、シーズン毎に「最良の素材」を選定しています。
今季は名古屋の有松にて、有松絞りの職人による塩縮加工を施した近江産のコットンリネンを表地に使用。
手作業ならではのランダムなシワが特徴的で、加工により縦横約30%も縮まり、本来シャツに必要な生地分量の約2.5倍を使用します。
全パーツにコットンキュプラを裏打ちした山内らしい縫製も魅力のひとつ。
※有松絞り / 日本の伝統工芸に指定される、名古屋有松発祥の絞り染色の名称
着用モデル:身長170cm 65kg 着用サイズ: 3(M)
着用モデル:身長180cm 60kg 着用サイズ: 4(L)
表地説明
塩縮加工コットンリネン (近江産地)
生地の裏側に手を当てると手が透けて見えるほどの薄手の近江産コットンリネンを、強塩縮加工する事で強烈に目が詰 まり、縦横30%程生地が収縮します。
縮まる際に生地全体に出てくるランダムなシワとドライな表面が、どこか和紙のようでもあります。
全ての生地が同じような塩縮後の表情になるわけではなく、糸、組織、染色方法、色々な条件により仕上がりが左右しますので、今まで幾度となくテストを繰り返してきた中で、シワが強すぎて主張しすぎるわけでもなく、弱すぎるわけ でもなく、また安定して同じ風合いに上がるこの生地に行き着きました。
テキスタイルからデザインが始まる山内ですが、テキスタイルが押し付けがましく主張しすぎてもよくありません。
もっと奥深いところでまた手に取り着用したくなり、一見すると少しの変化に感じますが、あえてその程よく品のあるバランス感覚を大事にモノづくりをしています。
この生地はそんな感覚に常に正してくれる山内になくてはならないテキスタイルの一つです。
Buyersコメント
決してタイトなフィッティングではないのですが、着用した時のシルエットバランスが非常に美しいいのが山内のシャツの特徴。
無理がなく、自然体。そして、その人の身体をナチュラルに美しく魅せる力があります。
縫製責任者
水出千代子