生地の質感、表情は男らしく、着用感はそれとは反し柔らかく、パイル状の表面が肌と生地の間に空気を作るためサラッとした着心地が特徴的です。
ヒヨク仕立てで運針は細かく、仕立ては繊細で生地は男らしく。山内シャツらしいバランスです。また、「モノトーン」(※単色、単一、同系色)も山内のテーマの一つに上げられます。
ボタンやステッチ、付属品をアクセントとすることはなく、あくまで生地と仕立てで勝負しています。もちろんボタンにはこだわりがあり、色々な加工方法でボタン製作のテストをしていますが、洋服全体に馴染ませることが大前提です。
黒蝶ボタンを同系色でまとめ、ミニマルでモノトーンなシャツとなります。
着用モデル:身長170cm 65kg 着用サイズ: 3(M)
表地説明
パイルスエード (富士吉田産地)
とても細かなループ状の糸をヨコに引き、タテ糸のキュプラはつなぎとしての役割をはたします。
ミニループを全面に浮き出させることにより、皮革のケバのようで、乾いた質感もスエードを彷彿とさせます。
裏面に出てくるキュプラは、本来綿糸として使用されないコットンの種(コットンシード)の周りにある産毛(コットンリンター)だけを集めて糸にした、100%天然由来の繊維。
廃棄後も生分解されて土に戻るため、環境にも優しい素材です。吸放湿性に優れているため、静電気も起きにくく、さらりとした肌触りでムレやべたつきを抑える効果もある素材で、1年前からキュプラの可能性を感じ日本のキュプラ産地(富士吉田)の機屋さんと取り組んでおります。
縫製責任者
水出千代子
Buyersコメント
普段のシャツよりも着丈が長く、アウター的な感覚で着れそうだな。。というのが最初の印象です。その観点でいくと、生地の表面感もきれいなシャツ地というよりはアウターに見られる起毛感のある風合いなのが納得出来ます。シャツだけどアウターとして楽しみにたい方におススメの一枚です。